介護ボランティアを行いたい人と利用したい人の橋渡し|東京都 白十字在宅ボランティアの会

講座のご報告

2009年6月23日、7月8日に公開講座
『聞かせて下さい、あなたの人生。~「聞き書き」というボランティア~』をルーテル市ヶ谷センターにて開催致しました。
 

聞き書きという活動を、今回は特に学生さんに知ってもらい、夏休み中に体験して欲しいと願って、学生のためのボランティア講座と謳いましたが、一般の方も多数参加して下さいました。

6月22日に朝日新聞東京版に【喜び悲しみ一冊に お年寄りから人生聞き書き】というタイトルで、聞き書きボランティア2名へのインタビュー記事が掲載された反響は大きく、電話・FAXでの問い合わせが殺到、急遽7月8日にも同じ講座を追加開催することになりました。23日が70名、8日は51名の参加がありました。

講師はいずれも、作家で日本聞き書き学会講師の小田豊二先生。演芸にも造詣深く、滑りだしのつかみもバッチリ。
初対面の語り手さんと向き合い、聞くことで学びながら共感する。本を作り上げるまでに展開する聞き書きの感動を、これまでに出版された著書も引用されながら語って下さいました。中でも〔悠玄亭玉介〕や〔三木のり平(聞きに通い詰めること何と3年間!)〕の逸話には爆笑も。
かつては家の中で誰よりも早く起き、水汲み、カマドで飯炊きに始まる主婦の一日。掃除はホウキとハタキ、割烹着に姉さんかぶり。そうそう。「姉さんかぶり」って知ってる?と、運悪く(?)講師の目の前に座ってしまったお二人に、姉さんかぶりの実演をお願い。(写真参照)見守る皆さんも「こうじゃなかった?」と記憶の糸を手繰り寄せ…。「聞く」ことで忘れていた記憶がよみがえり、語り手が生き生きしてくる。まるで水面深く沈んでいた記憶が浮かんで島となり、その島が幾つも浮かび、やがて地続きとなり大陸となる、小田先生言うところの「記憶の島」が浮かび上がるのを体感した時間でした。
また、最も身近な家族に目を向け、耳を傾ける姿勢が何よりの敬老なのではないか?との話には、沢山の方が頷かれていました。
後半では、いざ実践!に臨むための聞き方・テープの起し方・本の作り方を具体的に教えて頂きました。

回答頂いたアンケートから、お年寄りの写真エピソード展を企画中の学生さんや、看護学生さん、ヘルパーやケアマネジャー職の方々もいらして下さったことが窺えました。「聞く」ことの奥深さを知り、日常生活でも仕事の上でも大いに参考になった、との感想が多く寄せられています。「聞き書きをやってみたいと思いましたか?」との問いにも40名近い方が「やってみたい!」と心強い回答を頂きました。

小田先生の話術に魅了され、「聞き書き」への関心を一段と深められたことでしょう。 《聞き書きを広めよう》の先生の情熱は、しっかり受け止められ、やる気を喚起されたように見受けられた講座でした。
その証拠に、現在開催中の第五回「聞き書きボランティア養成講座」は、24名もの方が受講して下さり、熱気溢れる講座になっています。

これからも、この活動を多くの方に知って頂けるよう、講座を企画して参ります。皆さまどうぞご参加ください。

(中村博実)


2008年9月9日に公開講座 『聞かせて下さい、あなたの人生。
~「聞き書き」というボランティア~』 を開催しました。
 

晴天に恵まれた、とはいえ残暑厳しい中、37名の方が会場に足を運んで下さいました。講師は、当会ではお馴染みの小田豊二先生(作家・日本聞き書き学会講師)。前半は、これまでの先生のご経験の中から、語り手から教えられたこと、聞き書きを通して変化した語り手・聞き手の関係、感動を共有するという聞き書きの醍醐味など、実例を挙げながら説明して下さいました。後半は、では実際に聞くとき、書くときはどうするのか?方法や注意点を具体的にお教え頂きました。
参加者のアンケートからいくつかの感想、ご意見を紹介します。「高齢者の話を聞くことは、とても勉強になると感じていたが、聞いて書くことは更に、話し手の歴史が生かされると今日の講演から学んだ。」「身近な人に聞き書きを早くやってみたいと思った。」「心の中がホンワリとして、とても暖かい気持ちになった。」「“器用さと稽古と好きとそのうちで、好きこそものの上手なりけり”がとても良い言葉だと思った。」「小田先生の話が、一つの物語(舞台)を見ているようだった。」「先生のお話で、自分が何をすべきか、少し方向が見えそう。」など。
その他、もっと聞きたかったことは?との問いに対しては、失敗談や、語り手との関係が上手くいかなくなった時の対処法は?作成した冊子が気に入らない、ということがない為には、どうすればよいのか?など、活動することを想定しての不安とも受け取れるような質問が書かれていました。
今回の公開講座は、「聞き書き」という活動を知って欲しい、との思いから開催したものですが、アンケートの最後に、「聞き書きボランティアをやってみたいと思いましたか?」と聞いています。アンケートの回収数は27でしたが、「是非、やってみたい」と回答した人は5名、「今後考えてみたい」と答えた人16名、「ちょっと自信がない」人3名、その他に「まだ考えていない」「時間と自分の気持ちに余裕ができたら」と書かれた方が2名いらっしゃいました。
10月半ばから「聞き書きボランティア養成講座」を開講します。これで4度目となる講座ですが、今回の公開講座終了直後に、既にお申し込みを頂いた方もあります。公開講座に参加できなかった方からも、次回の予定を教えて欲しい、といった問い合わせが幾つか。それに混じって、自分が担当している利用者さんの所に来てもらえるだろうか?というケアマネジャーさんからの問い合わせも頂いています。
今後も「聞き書き」を通じて、沢山の人の輪が広がっていくことを予感できるひとときでした。        

(加藤敦子)


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